d-Pod::SFCドイツ語動画配信
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教材の背景
d-Podとは、Podcastingを利用した音声/動画教材の配信システムです。それは、以下のような発想をもとに開発されました。
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「音声・動画教材をより身近なものへ」
近年、iPodを使ったPodcastingでニュース配信などが盛んに行われています。ドイツ語教材開発プロジェクトでは、このPodcasting技術を利用した動画・音声の配信をしています。週ごとに進むLektion(課)に対応して、毎週のビデオ教材を公開することで学習者はポータブルオーディオプレーヤーへダウンロードして聴くまでの一連の流れを自動的に行うことができ、学習者にとって音声/動画メディアを用いた教材を身近に感じさせてくれるものとなりました。
また「自律学習」の理念に基づき、学習者が多様な選択肢を持てるようPodcasting以外の音声/動画教材の視聴形式も用意しています。つまり、この形式はPodcastingが利用できない学習者へ向けてという意味のみで存在するのではないのです。あくまで学習者が様々なスタイルで学習することを可能にするために用意してあります。
ただ、そのような教材をこちらが提供していても、実際に学習者に利用してもらえなければ何も意味がありません。したがって、パソコンに習熟していない学習者でも容易に扱えるよう各教材に配慮が加えられています。「身近なものへ」にはそのような意味も込められています。
Podcastingとは?
あらかじめインターネット上においてある動画配信リスト(podcast)を専用のソフト(iTunes)に登録しておけば、そのソフトに音声/動画ファイルが自動的に配信されるシステムのことです。 -
特徴
d-Podは、前述のように音声/動画教材をより生徒に身近に感じてもらうために開発されました。したがって、学習者の目線に立った上での様々な工夫が配信する画面にも施されています。たとえば、あまりパソコンに慣れていないような学習者のために操作の煩雑さを避け、ワンクリックで自動的に各自の iTunesにPodcastを登録することができるようになっていること。またiTunesを使用していない学習者でもPodcastingで配信される動画と同じものを見られるようにしてあること。そして、学習効果を高めるためにスキットの表示をする/しないということを切り替えられるようになっていることなどです。 -
どのように学習者の役に立つか
たとえば、通学中など通信環境が整っていない場合でもその週に配信される動画を確認することができます。以前ドイツ語クラスで行ったアンケートにおいて、SFCや自宅など通信環境が整っている場所以外でも音声/動画教材を使いたいという意見が多数寄せられていました。それに応える形でこの教材は開発されたのです。また一度Podcastを登録してしまえば、定期的に教材が配信されるので、更新されているかどうかを確認しに教材配信の画面を覗く必要がなくなります。これもまた学習以外の手間をなるべくかけたくないという、学習者の意見を反映しています。 -
音声/動画教材の手動ダウンロード
学習者の多様なニーズに応えるため、Podcastingを経由しない音声/動画教材の視聴方法も準備してあります。
1. 配信画面上に載せてあるその週の動画の一場面をクリック。
2. すると自動的に動画がスタート。
この方法はiPodを利用できない場合だけでなく、レベルの確認のために学習者が現在受講しているクラスと違うクラスの教材を少し覗いてみたいという場合などを想定して用意されています。すなわち、毎週自動配信される必要性を感じない学習者のために用意してあります。また、ここでもパソコンの扱いが得意でない学習者のために煩雑な操作を強いることを極力避け、ワンクリックで動画を見ることができるようになっています。